ビジネスの基本

もう迷わない!来客のマナー。デキるビジネスマンになるために。

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こんにちは、ZEROです。

自宅に友達がきたとき、あなたはどんなふうにお迎えしますか?

やまさん
やまさん
いらっしゃい! 来てくれてありがとう。あいているところに座ってよ

などと言って、飲み物やお菓子を出したりするのではないでしょうか。

友人なら、すごく失礼なことをしない限り、それほどマナーを気にすることもないですが、ビジネスの場ではそうもいきません。

特に就職したばかりなら、初対面の人、先輩、上司と、気を遣わなくてはならない相手ばかり。普段と変わらない対応をしてしまったがために『マナーがなってない』と叱られてしまう場合だってあります。

そんな事態にならない為にも、基本のマナーはきっちりとおさえておきたいところですね。

今回は、突然の来客があったときに困らない、迷わないように、ビジネスシーンでの来客のマナーについて、説明してみたいと思います。

お客様をお迎えしよう

あなたの会社に、他社のお客様がいらっしゃいました。あなたは初対面です。

あなた
あなた
いらっしゃいませ

まずは素早く立ちあがって、挨拶をします。

それから、お名前とアポイントを確認しましょう。

あなた
あなた
失礼ですが、お約束はいただいておりますか?

お客様は、もしかしたらきちんとアポイントをとっているかもしれません。失礼な物言いにならないよう、必ず最初に『失礼ですが』と一言つけてから、たずねるようにしましょう。

【アポイントとは】

Appointment(アポイントメント)の略。

会合や面会、商談の約束・予約のことを言います。ビジネスシーンでは頻繁に使われる言葉ですので、きちんと覚えておきましょう。

アポイントがある場合

お客様
お客様
13時に約束をしている、□□社の○○と申します

会社名とお名前を復唱して、確認します。

あなた
あなた
□□社の○○様ですね。お待ちしておりました

【お客様のお名前について】

聞き取り辛いお名前である場合、間違った名前のまま取り次ぐわけにはいきませんので、『失礼ですが、どのような漢字をお書きしますか?』と、お客様のお名前の字面を伺ってみましょう。

字面がわかると、聞き取り違いを格段に減らせますよ。

アポイントがない場合

お客様
お客様
□□社の○○と申します。お約束はしていないのですが、△△様にお会いできますか

会社名とお名前を確認したうえで、担当者に取り次ぎます。

あなた
あなた
□□社の○○様ですね。ただいま確認してまいりますので、少々お待ちいただけますか?

社内に担当者がいる場合でも、担当者の予定はわかりません。その場で答えずに、必ず確認というかたちをとりましょう。

【必ず判断をお客様にゆだねる】

結構な確率で『少々お待ちください』という言葉を耳にします。『少々お待ちくださいませ』も同様。『ませ』が付いただけで丁寧な気がしますが、NGです。

これは、待っていて下さい。と、あなたから指示をしたことになります。必ずお客様に『お待ちいただけますか?』とたずねる形をとり、判断をお客様にゆだねるようにしましょう。

まぁ、僕の経験上これで『嫌です』と言われたことはないです。

お客様をご案内しよう

担当とお客様が使う部屋まで、お客様をお連れします。

その際は、お客様には事前に、行き先を伝えましょう。

あなた
あなた
応接室にご案内いたします

あなたはその会社の構造がわかっていても、お客様は不慣れな上に、知らない人が沢山いる場所に来ているのだということを忘れずに。

何も聞かずに案内されれば、不安や戸惑いの原因になりかねません。

来客と廊下を歩くときは

廊下を歩くときは、お客様に廊下の中央を歩いていただきます。
案内する人は、お客様の右斜め前を歩きましょう。

前を歩いていても、必ず目のはしでお客様の姿をとらえ、早すぎず遅すぎず、お客様のペースを確認しながらお部屋までエスコートしましょう。

来客とエレベーターにのるときは

エレベーターのボタンは、案内をする人が押します。

  • 到着したエレベーターに誰ものっていなかったら
あなた
あなた
お先に失礼します

と言ってから、案内する人がエレベーターに先に入ります。

その後案内盤の前に立ち、お客様が乗るまで『開』のボタンを押しましょう。

  • エレベーターに誰かがのっていたら
あなた
あなた
どうぞ

と先を示し、お客様に先に入ってもらいます。
案内板の前に人がいなければ、自分が立って操作をします。

誰かがいれば「失礼します」と断ってから、行き先のボタンを押しましょう。

エレベーターでは、お客様に上座(左の奥)に立ってもらいます。

席次については、『上座・下座ってどこ!?ビジネスマンの必須マナーを図解で説明!』に詳しく書いてありますので、参考にしてください。

応接室でのご案内

1.

部屋についたら、まず、ドアをノックします。

中に誰もいないことを確認してから、ドアを開けましょう。

【ノックの回数は4回】

『コンコン、コンコン』と、2回に分けて計4回ノックしましょう。

これは『プロトコールマナー(世界共通の国際標準マナー)』で定められている回数です。

ノックの回数は、2回、3回、4回とそれぞれ意味がありますが、ビジネスシーンでは、知らない相手や上司と触れる機会が非常に多いですので、基本的には常にノックは4回と覚えておくと良いでしょう。

※但し、日本人には4回ではくどい、しつこいと思われてしまう場合もあります。日本では『コン、コン、コン』と、少しゆっくりと、はっきり3回くらいが妥当ともいわれています。国際ビジネスか、国内ビジネスか、そうしたマナーを重んじる会社か、などを見極めて、上手に使い分けましょう。

内開きのドアの場合

「お先に失礼します」と言って、案内人(あなた)が先に部屋に入ります。

ドアが閉まらないように押さえたうえで、「どうぞ」と声をかけ、お客様に入室を促しましょう。

外開きのドアの場合

手間にドアを引き、ドアが閉まらないように押さえたうえで、お客様に先に部屋に入っていただきます。

スライド式のドアの場合

ドアを開けてから、お客様に先に入っていただきます。
2.

お客様を上座にご案内します。

席をすすめないと立ったままの方もいるので、必ず席までご案内するようにしましょう。

  • お待たせする場合は
あなた
あなた
△△は5分ほどで参りますので、しばらくお待ちくださいませ

などとお声をかけておきます。

  • お茶を出そう

お盆にお茶の入ったお茶碗と、茶たくをのせて持ってきます。

サイドテーブルにお盆を置き、茶たくにお茶碗をのせます。

【茶たくとは】

湯飲みの下に敷く、小さな受け皿のこと。お店でコーヒーを頼むと、お皿の上にカップが乗ってくるでしょう?

同じように、湯飲みにもお皿があるのです。

お客様の邪魔にならない場所に、右後ろ側から両手で差し出します。

あなた
あなた
失礼いたします。どうぞお召し上がりください

お茶を出すときは、上座の人から順に出し、自社の担当者は最後にしましょう。

書類などが置いてあるときは勝手にどかしたりせず、「こちらでよろしいでしょうか?」などと確認してから、お茶碗を置くようにします。

お茶を出し終わったら、ドアの前で「失礼いたします」と一礼をし、部屋を出ます。

1時間ほど時間が経過したら、新しいお茶に取り換えましょう。

【お茶の淹れ方】

美味しいお茶を淹れるコツをまとめました。よろしければ、こちらの記事も参考にしてください。

『意外に知らない!美味しいお茶の淹れかた講座』

お客様をお見送りしよう

お客様との話し合いが終わりました。最後は、お客様のお見送りです。

エレベーターホールまでお見送りをするのが一般的です。

エレベーターホールについたら、エレベーターのボタンを押します。

あなた
あなた
本日はありがとうございました。気をつけてお帰りくださいませ

ご挨拶をすませた後、エレベーターのドアが閉まるまでお辞儀をします。

来客マナーのまとめ

いかがでしたか。

今回書いたことは、来客マナーに関する、ごく基本的なことばかりです。

受付の担当者ばかりが、お客様をお迎えするわけではありません。

また、お客様はお約束のある方ばかりとは限りません。

いざというときに困らないよう、この流れはしっかりおさえておきましょう。