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こんにちは、ZEROです。
今回の記事は、先日書いた『名刺交換の為の準備・渡し方・受け取り方のポイントと注意点』という記事にも関連してきます。と言うのも、接待というものには名刺交換はつきものでだからです。
これから接待があるという方は是非、前回の記事と今回の記事をあわせて読んでください。
それでは、名刺交換の後、または同時に行われることもある接待での注意点について、学んでいきましょう。
目次
接待における事前準備
まずは事前準備です。相手の方に第一印象悪いイメージを与えてしまうと、うまくいくはずの商談も破談になりかねません。
最初の段階で相手に不快感を与えることのないよう、きちんと丁寧に準備しましょう。
相手の好みや都合に応じて、店を選ぶ
もし取引先の方が辛いものが苦手なのに、韓国料理の店にお連れしてしまったら、相手は食べるものがなくなってしまいます。それどころか、気遣いのできないあなたの行動にショックを受けるかもしれません。
まあ接待で韓国料理オンリーの店に行くことはあまりないかとは思いますが、相手の好みを知ることは大切です。
接待当日、朝から注意すること
あなたは先方とお店でお会いすることになりました。そうした時に、普段何気なく使用していたりすると、つい忘れがちになりますが、『強い香水をつけない』ということを意識しましょう。いくら良い匂いの香水でも、人工の香りが食事の香りを邪魔してしまったら料理の美味しさは半減。相手の方にはマナーがなっていないと思われてしまう可能性大です。香水をつける習慣のある方は要注意です。
- 相手の好みを知る。
- 強い香水をつけない
お店に着いてから、食事が始まるまでに気をつけること
基本的なこととして、先方との約束の時間には『絶対に遅刻してはいけません。』
相手は大切なお客様。たとえ五分でも、店の外で待たせるなんてもってのほかです。自分が待つくらいがちょうど良いのです。日頃時間にルーズな人も、ここは必ず守ってください。
無事にお相手を店内にご案内したら、先方を『上座に案内します。』
あなたは下座に座りましょう。席次については、先日の記事『上座・下座ってどこ!?ビジネスマンの必須マナーを図解で説明!』を参考にしてくださいね。『外出時に遭遇しやすい上座・下座』の項目が役に立つと思います。
席に座ってから、食事開始までのマナー
あなたは無事に、先方を上座に案内できました。部屋がちょっと蒸し暑いですね。そんな場合も、相手よりも先に『上着を脱いではいけません。』
また、スマートフォンをテーブルの上に置くことも避けましょう。スマホはバイブ設定にして、ポケットや鞄の中へ。映画館と一緒です。
その後は当然、料理が運ばれてきます。事前に選んだコース料理です。おしぼりで手を拭きたくなりますね。
でもちょっと待ってください。手を拭いた後、おしぼりをぐちゃっと丸めて置くのはNGですよ。『おしぼりは綺麗にたたんでおきましょう。』
細かいところですが、こういう些細な行動にこそ、日頃の性格や気遣いが出るものです。
席に座り食事が出てきたら、次は乾杯です。最初は瓶ビールということも多いでしょう。そうなると新人は、先方にお酌をすることになります。接待でいきなり手酌をさせることは、あってはいけません。
グラスにビールを注ぐ際は、瓶を両手に持ってラベルを上にして注ぐのが基本です。なかなか緊張しますが、くれぐれもこぼしたりしないように注意してくださいね。グラスの口に瓶を当てて注ぐのもNGです。
- 先方を上座へ案内する。
- おしぼりは綺麗にたたんでおく。
- 自分からお酌をする。
- 瓶を両手に持ってラベルを上にして注ぐ。
- 絶対に遅刻しない。
- 先方より先に上着を脱がない。
- スマートフォンをテーブルの上へ置かない。マナーモードにする。
- グラスの口に瓶を当てて注がない。
料理を食べている最中の気配り
美味しい食事を前にしたから、一番に箸をつけてしまった。友達同士なら十分あり得ますが、接待の場ではいけません。『お料理に箸をつけるのは、先方が先』です。
もし大皿料理を取り分ける必要があるときも、相手の分が先ですよ。基本は役職順になりますので、注意しましょう。
役職については『覚えておいて損はない!?日本の会社における序列と役割』の記事に書いてありますので、復習が必要なら読んでみてください。
先方が料理を食べ始めたら、あなたの食事もスタートです。とはいえ、美味しい食事とお酒につい飲みすぎてしまうというのは、もちろんアウト。あなたは相手を接待しているのだということを忘れてはいけません。
あなたがすべきことは、食事を楽しむことではなく、先方に心地よく過ごしてもらうためのお世話です。そのために、『自分はお酒を控えめにし、相手のグラスが空になったら、お酒を注いだり次の飲みものを頼む』など、心配りをしましょう。
基本的に接待の間は聞き役に徹します。会話が途絶えてしまいそうならば、気候や趣味、ニュースの話など、ごく一般的なことを話題にするといいでしょう。テーマとしてご法度は、政治や宗教の話。個人の考えが色濃く出るところですから、立ち入ってはいけません。また、あなたと仲間だけがわかるような内輪ネタや、専門用語も要注意。あくまで、先方中心に話題を選びましょう。
- 自分ではなく先方に心地よく過ごしてもらう。
- 接待中は聞き手に回る。
- お料理に箸をつけるのは、先方が先。基本は役職順。
- お酒に飲まれずに嗜む程度にする。
- 政治や宗教、内輪ネタや専門用語での話はしない。
- 先方中心の話題選びを心掛ける。
会計は接待相手の知らないところですませよう
もしあなたが幹事役ならば、お店に支払いをしなければなりません。友達との飲み会だったら、みんなでレジに行って財布を取り出して……というパターンでよいでしょう。しかしここは接待の場。会計は『食事終了近くに、あなたがトイレに立ったときなどに終わらせておく』のがスマートです。
くれぐれも、伝票を相手に見られないように。またレジの前で先方を待たせてもいけません。裏方的な作業は、裏でしっかり終わらせておくのが良いのです。
接待終了後、タクシーに同乗するときは、上座・下座に注意
美味しい食事と会話で、先方はこの接待をずいぶん楽しんでくれたようです。よかったですね。でもまだ気を抜けませんよ。相手はしっかり見送らねばいけません。お店の前でお見送りならばそれでいいのですが、もしタクシーに一緒に乗ることがあったら、『相手には上座(運転席の後ろ)』に座ってもらいましょう。
タクシーでの席次についても、先述したリンク『上座・下座ってどこ!?ビジネスマンの必須マナーを図解で説明!』の『外出時に遭遇しやすい上座・下座』の項目に書いてあります。良かったら参考にしてください。
いかがでしたか。接待は『こうすれば相手の方に喜んでいただける』という気遣い事項がたくさんあります。でもビジネスマナー初心者のあなたが最も気をつけるべきは、相手の方に失礼のないよう細心の注意を払うことです。まずは上記の注意点を守り、先方に笑顔で帰っていただけるよう心掛けましょう。