ビジネスの基本

上座・下座ってどこ!?ビジネスマンの必須マナーを図解で説明!

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こんにちは、ZEROです。

先日、僕は『失敗しないメールの作成方法とポイント【注意点も含め、入力項目ごとに細かく解説!】』という記事に、ビジネスはルールが多い、と書きました。

そのルールのひとつが、誰がどこに座るかという席次です。今回は、よく聞くけれどいまいちよくわからない「上座・下座」について、話していこうと思います。

上座・下座とは

これは「座」という漢字の通り席のことです。そして当然「上」という漢字がつく上座に座ったり立ったりする人の方が、偉い人になります。いわゆるお客様や上司、先輩などですね。

席に案内するのは、こういった偉い人から。上司――役職の序列については、過去の記事『覚えておいて損はない!?日本の会社における序列と役割』を参考にしてください。
「奥の席」とも言われる上座は部屋の中の奥まったところにあり、安全かつ居心地が良い席というのが一般的です。

しかし「座」=立ったり座ったりする場所と言っても、会議室やエレベ―ター、タクシーなど、席のパターンにはいろいろありますよね。全部覚えるのは大変ですが、基本的なところを説明していきます。

会社内で遭遇しやすい上座・下座

まずは会社内で意識しなくてはならないところから。

会社は毎日通うところですし、いつ上司や先輩と遭遇するかわかりません。万が一の時に慌てないように、きちんと覚えておきましょう。

応接室(洋室)の場合

応接室の上座・下座

会社を訪問して通されることの多い応接室(洋室)では、入口から一番遠い①の席が上座になります。そして出口に近い④が下座。これがわかりやすい基本の形ですね。

会議室の場合

会議室の上座・下座

会議室では、出入り口から一番遠い席が議長の席になります。そして偉い人は議長の傍に座ります。つまり、議長に近い席が上座ということですね。議長から遠いほど下座になり、入口に最も近いところが下の人が座るところです。

コの字型会議室の上座・下座

会議室にはコの字型に机が並べられている場合もあります。しかしこの場合も、議長に近いところが上座だと考えれば、どこに偉い人が座るかわかりやすいでしょう。

エレベーター

エレベーターの上座・下座

こんなところにまで決まりがあるのか!と思うでしょうが、エレベーターにも席次があります。しかし正面にドアがありますので、ドアから遠い場所といってもイマイチわかりにくいですよね。エレベーターの場合は、操作盤を扱う場所が下座だと考えると覚えやすいでしょう。その人の後ろである①が上座になるのは、一番乗り降りしやすい場所だからです。

もし上司と一緒にエレベーターに乗ったら、「お先に失礼します」と一番に下座に立ち、上司が乗り降りする間、「開」のボタンを押すなどの操作をしましょう。降りるときは、上司が先になります。

外出時に遭遇しやすい上座・下座

今度は外出時の上座・下座です。

上司との会食、移動など、部下は上司に対してきちんと気を配れているか、マナーはきちんとしているか、常に見られています。

上司と外出する可能性がある人は、きちんと覚えておきましょう。もちろん可能性が無いと思っている人も、いつ訪れるかわかりませんからね。チャンスを不意にすることがないよう、覚えておくことをオススメします。

和室の場合

和室の上座・下座

さて、社会人になると、上司と一緒に食事に出かける機会もありますよね。もし料亭などの和室に通された場合は、床の間の真正面である①が上座になります。床の間がないときは、洋室の場合と同じ、出入り口から一番遠い席の②が上座です。

円卓の場合

円卓の上座・下座

中華料理を食べに行くこともあるかもしれません。円卓の場合も、入口から一番遠い①が上座になります。そして上座の右側が2番目、左側が3番目と、あとは交互に席次が決まっていきます。中華料理のお店では、円卓が回転するパターンがありますが、料理をとるのは上座の人からですよ。

タクシーの場合

車内の上座・下座

上司とおいしい食事をいただいて「お疲れさまでした! 帰ります!」となればいいのですが、タクシーに同乗する機会もないとは言えません。タクシーの場合は、運転席の後ろの席である①が上座になります。ここは事故に遭遇したときに、一番安全な場所ともいわれていますね。三人掛けの場合は、真ん中は大事な場所ではありません。そして下座は助手席。なぜかといえば、助手席に座った人は、運転手に行き先を伝えたり、道を示したり、最後に支払いをしたりするからです。

上座・下座だけにこだわらず、臨機応変に。

いかがだったでしょうか。細かく言えばもっといろいろなパターンがありますが、日常でよくある状況はおさえられたのではないかと思います。とはいっても、これは基本のこと。もし上司が足にけがなどしていたら、下座に座る方が都合が良い場合もあるかもしれません。基本を知ったうえで、臨機応変に対応していきましょう。