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意外に知らない!美味しいお茶の淹れかた講座

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こんにちは、ZEROです。

いよいよ本格的な夏がやってきましたね。こう暑いと、つい冷たい飲み物を飲みたくなります……が。この時期に冷たいものばかり胃に入れていると、残暑~初秋の時期に、がっくり疲れが出るんですよね。

そんなことを話していたら、友達が「だから私は一年中熱い緑茶を飲むの」と言いました。

緑茶はコレステロールを下げたり、抗菌作用があったり、体にいい飲み物。含まれているカフェインには覚せい作用が、テアニンにはリラックス作用があります。

眠気を覚まし、心を休める……からかはわかりませんが、家庭でもビジネスでも、お客様に出す機会は多いです。

ということで、今回はいつかあなたが必要になるかもしれないスキル、美味しいお茶の淹れ方について、勉強していきましょう。

美味しいお茶を淹れるときのマナー

ビジネスの場でお客様にお茶を出すのは、おもてなしをするためです。

そのため、お茶の淹れ方にも、気を遣う必要があります。

1. お茶を淹れる道具の準備

お茶を淹れるために必要なのは、急須とお茶の葉と、人数分のお茶碗です。

お客様にお出しする際には、さらに、茶たく(お茶碗の下に敷くもの)と、持ち運ぶためのお盆が必要になります。

まずは、これらのものを、すべて準備しましょう。

お茶碗は欠けたところがないか、しっかりチェックしてくださいね。

【マメ知識 お茶の葉の種類】

会社にいらしたお客様には、煎茶を出すのが一般的です。

特に大事なお客様には、煎茶より高級な上煎茶や玉露を出すこともあります。

この煎茶と玉露の違いは、なんでしょう?

煎茶とは、お茶の新芽が出てから摘み取りまで、ずっとお日様に当てて育てたお茶のことです。(成熟した茶葉を使ったものは、番茶と呼ばれます。これは家庭消費が一般的です)

玉露は、新芽が出た頃、あるいは茶摘みの3週間前から、日光を遮って栽培したお茶のことです。日の光をさえぎることで、煎茶とは違った味わいになります。

栽培に手間がかかるので、高級茶として扱われています。

2. お茶を淹れる器の準備

さて、必要なものが準備できたら、お茶を冷めにくくするために、すべてのお茶碗にお湯を入れて温めます。(ここでは、茶たくと茶碗は、まだ重ねてはいけません)

3. お茶葉の準備

急須にお茶の葉とお湯を入れて、1分間蒸しましょう。
お茶碗に入れたお湯は、お茶を入れる前に捨ててくださいね。

来客用の煎茶は70~80℃、玉露は60℃くらいのお湯で淹れるようにします。

良いお茶は低めの温度でゆっくり淹れる方が、おいしくなるのです。

4. お湯を注ぐ

さて、いよいよお茶碗にお茶を注ぎます。

ここでひとつ、大切なことを言いますよ。

急須からお茶を注ぐときに、ひとつのお茶碗に、いっきに注いではいけません。

すべてのお茶碗で、お茶の濃さを同じにするため、少し淹れたら次のお茶碗に少し淹れて、それが終わったら次にまた少し……というように、回し淹れていきましょう。

この際、お茶の量は、茶碗の7分目くらいまでにしてくださいね。

いっぱいに入れると、お客様のところに持って行くまでに、こぼしてしまう可能性があるからです。

5. お茶を運ぶ

お茶をお茶碗に注いだ後は、お客様のところまで運んでいかなくてはいけません。

このとき、お茶碗と茶たくは重ねずに、別々にお盆にのせて持って行きましょう。

最初から茶たくとお茶碗を組み合わせると、持って行く間にお茶がこぼれて、茶たくがびしゃびしゃになってしまう場合があるからです。

その後は、お茶碗と茶たくをセットして、お客様にお出しします。

お茶の出し方については、『もう迷わない!来客のマナー。デキるビジネスマンになるために。』に書いてあるため、復習を兼ねて、見てみてくださいね。

おまけ:あたたかいお茶以外のものを出す場合のマナー

お客様にお出しするのは、あたたかいお茶だけとは限りません。

その他のときは、どうしたらいいのでしょうか。

・冷たい飲み物を出すとき

冷たい飲み物は、グラスが結露します。

テーブルが濡れるのを避けるため、コースターを敷いて、その上にグラスを置くようにしましょう。
ストローを置く際は、グラスの前に置きます。

・コーヒーや紅茶を出すとき

コーヒーや紅茶も、緑茶と同じように、カップになみなみと注がないようにしましょう。

お客様にお出しするときは、お客様が持ちやすいよう、カップの取っ手を右側にして、置きます。(※この時点でお客様が左利きと気付いた場合は逆に。臨機応変に対応しましょう)

スプーン、ミルク、砂糖はソーサーの手前に。

スプーンは持ち手が右側に来るように注意しましょう。(左利きの場合は逆です。)

・ペットボトル飲料を出すとき

ペットボトルで飲み物を出すのも、失礼ということはありません。

ただその際は、紙コップも一緒に出すようにしたほうが、お客様への配慮になります。

・お茶菓子やおしぼりを一緒に出すときは?

お菓子→お茶→おしぼりの順に出します。

お客様が正面から見た際に、左から、お菓子、お茶、おしぼりと並べるのが基本です。

おいしいお茶の淹れ方まとめ

おいしいお茶を淹れるには、ちょっと手間がかかります。

でもお客様を、おもてなしの心を持って迎えるためには、このひと手間がとても大事なんですよね。

自宅にお客様がいらしたときにも、役立つ知識です。

ぜひこの機会に、美味しいお茶の淹れ方をマスターしていきましょう。