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こんにちは、ZEROです。
4月に新入社員として入社した若い方たちも、そろそろ自立をしかけているだろうこの時期。
新人さん。あなたが気になることはなんですか?
気になりますね。お金は大事です。
これも気になりますね。夏の通勤は大変です。
食べないと夏バテしますからね。
ではなく、今回は、お客様対応などをするときにハードルとなりがちな敬語について、お話していきます。
ちょっと楽しく読みたい方はこちらから『新入社員が苦手な敬語の超基本!まずはこれだけ覚えよう【番外(+妄想)編】』
敬語には『尊敬語』『謙譲語』『丁寧語』があります
中学くらいの国語の授業を思いだしてみてください。
上司や年上の人に使う敬語には、3つの種類があります。
- 尊敬語 相手を敬うときに使います
- 謙譲語 相手や敬意を表するために、自分がへりくだるときに使います。
- 丁寧語 相手に対して丁寧に表現するときに使います。
ちなみに僕がこうやって文章を書いているのは、ちょっとくずれた丁寧語です。カッチカチの言葉で書くと、読む気がしませんからね。
でも、ビジネスの場ではそうもいきません。
だって、知っていますか?敬語を使うときは、自分のことを「僕」とは言わないんですよ。僕というのは、カジュアルな一人称だからです。
以下に、敬語でよく使う言葉や言い回しをまとめてみました。
敬語でよく使う言い回し
- 一人称は男女を問わず「わたし」「わたくし」
- 相手の会社は「御社」「貴社」
- 自分の会社は「弊社」
- 同意するときは「かしこまりました」「承知いたしました」
- 謝るときは「申し訳ございません」
- 用をたずねるときは「どのようなご用件でしょうか」
- 要望を伝えるときは「~していただけますか」
- 席にいないというときは「席をはずしております」
- 電話で相手の声が小さいときは「少々お電話が遠いようです」
- ねぎらうときは「お疲れさまでした」
これを見ると「なるほど」と思いませんか?
あなたも今までに聞いてきている言葉ではないでしょうか。
敬語の基本と独特の言い方を学びましょう
敬語には、ある程度の決まりがあります。
まとめてみました。
【尊敬語】
- 「お」+動詞=先生がお話になる
- 「ご」+動詞=先生がご参加になる
- 動詞+「れる/られる」=お客様が荷物を受け取られる
【謙譲語】
- 「お」+動詞=(わたしが)お客様にお届けいたします
- 「ご」+動詞=(わたしが)ご連絡いたします
尊敬語と謙譲語の区別がつきにくいときは、誰が行動をしているのかを考えましょう。
相手が行動をするのならば「尊敬語」
自分が行動をするのならば「謙譲語」です。
上記の例ではわかりやすいように、(わたしが)といれてみました。
【丁寧語】
- 語尾に「です」「ます」をつける
その他、尊敬語と丁寧語には、パターンが決まっているものがあります。
ビジネスでよく使うものは、以下の通りです。
【いる】
尊敬語 いらっしゃる、おいでになる
- 先生はそちらにいらっしゃいます。
謙譲語 おる
- 私はこちらにおります。
【する】
尊敬語 なさる・される
- 先生が掃除をされる。
謙譲語 いたす・させていただく
- 私が掃除をいたします。
【見る】
尊敬語 ご覧になる
- 先生は、彼の絵をご覧になった。
謙譲語 拝見する
- 彼の絵を拝見しました。
【言う】
尊敬語 おっしゃる、言われる
- 先生がそうおっしゃった。
謙譲語 申す、申し上げる
- 僭越ながら、申し上げます。
【聞く】
尊敬語 お聞きになる、お耳に入る。
- 彼の歌をお聞きになりましたか。
謙譲語 うかがう、拝聴する
- (先生の歌を)拝聴いたします。
【行く】
尊敬語 いらっしゃる、おいでになる
- 明朝8時に、先生がいらっしゃいます。
謙譲語 うかがう、参る
- 明朝8時に、お迎えに参ります。
【来る】
尊敬語 いらっしゃる、おいでになる、お越しになる
- 先生は歩いてお越しになった。
謙譲語 参る、うかがう
- そちらへは歩いてうかがいます。
【帰る】
尊敬語 お帰りになる
- 先生がお帰りになる時刻。
謙譲語 失礼する
- 私はそろそろ失礼いたします。
【知る】
尊敬語 ご存知である
- 先生はご存知です。
謙譲語 存じ上げる、承知する
- 存じ上げております。
【食べる】
尊敬語 召し上がる、おあがりになる
- どうぞ、召し上がってください。
謙譲語 いただく、ちょうだいする
- ありがとうございます。ちょうだいいたします。
基本的に、上司や年上の人には敬語を使います。
しかし、社外の人に対する場合は、話は別。
「○○課長が」などとは言わず「弊社の○○が」と呼び捨てにするのがマナーです。
つい普段の呼び方で「○○課長」としてしまいがちですが、注意してくださいね。
その他、敬語表現でよく使う言葉
普段普通に使っている、よく会話に出てくる言葉だけに、きちんと覚えておきたいものを並べてみました。
さっき | さきほど |
---|---|
あとで | のちほど |
もうすぐ | 間もなく |
おととい | 一昨日(いっさくじつ) |
きのう | 昨日(さくじつ) |
きょう | 本日(ほんじつ) |
あした | 明日(みょうにち) |
あさって | 明後日(みょうごにち) |
普段使い慣れていない言葉は、咄嗟の時に出にくいものです。よく使う言葉ほど自分自身に落とし込みましょう。
年下上司と年上部下
ここまで敬語の基本を話してきましたが、年下の上司や年上の部下には、どう接したらいいと思いますか?
●年下上司に敬語は必要?
結論から言えば、年下であっても上司は上司、敬語を使うことが大切です。
たとえばあなたが長期アルバイトで、年上上司が新卒の正社員という場合。
『自分の方が仕事もできるし年齢も上なのに、敬語を使わないといけないの?』
と思うこともあるでしょう。
でもその気持ちはぐっと飲み込んで、しっかり敬語を使いましょう。
あなたが『やりにくいな』と思っているように、年下上司も『年上の部下はどう扱っていいかわからない』と思っていますよ。
たとえ年下上司に注意すべき点があっても、叱るのではなく、アドバイスという形で伝えること。
年上部下であるあなたは、年下上司のサポート役です。礼をもって接すれば、頼りにしてもらえますよ。
●年下部下に敬語は必要?
あなたが年上部下と接する場合も、敬語を使うようにしましょう。
なぜなら、相手は仕事上は部下でも、人生の上ではあなたの先輩。
年上は敬うべきです。
ただ年上だからと、注意すべきことまで飲み込んでしまってはいけません。
あなたは上司なのですから、そこははっきり伝えましょう。
ただ、『ここは〇○なんですよ! 間違ってます!』なんて、人前で頭ごなしに叱りつけたりしないように。
『ここは〇○なんです。わかりにくいですよね。私も間違えたことあります。次からは注意してくださいね』くらい、相手を立てつつ、穏やかに伝えるがベストです。
またほめるときも『よくやりましたね!』などと言うのではなく、『○○さんのおかげで助かりました。ありがとうございます』と、感謝を示すのがいいでしょう。
学生時代に勉強していても、敬語が苦手という人は多いです。実際にさらりと口から出てくるまでには、時間がかかるでしょう。
でも一度身につけてしまえば、ビジネスの場以外でも役に立ちます。
失敗が許されるのは、新人のうちだけ。
ぜひ上司や先輩の話にしっかり耳を傾け、自分もこわがらずに使ってみて、敬語を覚えていきましょう。